タハア島のラム酒を味わおう

タハア島にはラム酒の蒸留所が2か所あります。せっかくタハア島に来たのなら、どちらか(もしくはどちらも!)に立ち寄らなければ損です。サトウキビ畑を訪れて、サトウキビがおいしいラム酒に変わるまでの工程を学びましょう。 タハアは感覚を刺激する島です。まず、島内にバニラの香りが漂っています。サトウキビ畑を訪ねて、このエキゾチックなスパイスの秘密を探ってみましょう。さらに、シュノーケル用のゴーグルだけを身に着けてサンゴ礁からラグーンへゆっくりと漂えば、壮大なコーラルガーデンの美しさが視覚に訴えかけてきます。最後は味覚へのご褒美。島に2か所あるラム酒の蒸留所の一つを訪ねてみましょう。 ひとつの島、ふたつの蒸留所 タハア島を訪れたら、長年の研究開発を経て数年前にオープンしたラム酒の蒸留所「パリパリ」に足を運んでみましょう。オーナーが目指したのは、サトウキビの古代品種に新たな息吹をもたらし、それらを使って有機農業の認証基準をクリアする品質のラム酒を造ることでした。ホワイトラム、ダークラム、熟成ラム、バニラ風味のラムなど、酔いがまわるには十分すぎるバラエティ! Taha’a rhum factory © Philippe Bacchet タハア島にあるもう一つのラム酒の製造所、マナオ。渓谷にある3つの特別な区画の土地でサトウキビを育てており、マナオのラム酒造りはタハア島から始まりますが、その後に糖蜜はタヒチ島に運ばれ、タヒチ島で蒸留が行われます。このような複雑多岐な製造工程を考えると、マナオのラム酒が国内外を問わずとても喜ばれているのもうなづけます。 サトウキビの歴史 フランス領ポリネシアではサトウキビ栽培が古くから行われており、長くて甘い茎部分は、料理や伝統薬などにも使われていました。在来種のサトウキビである「O'Tahiti」は、世界中に輸出されています。 Sugar cane harvest © Tahiti Tourisme - Patrick Lefebvre 年月とともにサトウキビは輸入砂糖に取って代わられ、サトウキビ畑は次第に放置されるようになっていきました。しかし1990年代になると、地元農家たちが再びサトウキビを栽培するようになり、ついには、島にある2つの蒸留所に十分供給できるほどのサトウキビを収穫できるようになりました。タヒチの島々で造られたラム酒は好評で、島の蒸留所は、その優れた品質により何度も賞を授与されています。タハア島を訪れたら、彼らに敬意を表して乾杯しましょう! Sugar cane harvest © Tahiti Tourisme - Patrick Foussard Taha’a rhum factory © Philippe Bacchet

ボラボラ島で過ごすバケーション

夢があふれるタヒチの楽園、ボラボラ島。世界で最も有名な島であり、最も美しい島でもあります。ボラボラ島はロマンチックな雰囲気があふれ、新婚旅行やカップルのバケーションにぴったりです。しかし、その他にもさまざまな魅力があり、グループでも家族でも、一人旅でも楽しめる憧れの島です。 水晶のように澄み切った、おそらく世界で最も美しいであろうターコイズ色のラグーン、コーラルガーデン、白砂のビーチのほか、アクティビティも充実しています。ハイキングに出かけたり、タヒチ語でモトゥと呼ばれる小さな離島を訪れたり、南国の太陽のもとでのんびりするのもいいでしょう。夕暮れの海岸沿いを散歩して、スパで癒され、高級レストランでの食事を楽しんだり、ラグーンへのボートツアーに参加することもできます。世界一有名な景勝地といわれる太平洋の真珠、ボラボラ島。だたそこにいるだけで、満ち足りた優雅な気分に包まれることでしょう。ボラボラ島には、アナウ、ファアヌイ、バイタペの3つの地区があります。「首都」のバイタペには、貝殻のアクセサリー、カラフルなパレオ、木彫りの像、香りの良いオイルや石鹸、見事なタヒチアン・ブラックパールなど、島の職人たちの作品が並ぶ工芸品店があります。 ボラボラ島の魅力 フランス領ポリネシアのソシエテ諸島に属し、雄大なターコイズ色のラグーンを持つボラボラ島は、まさに楽園の島です。ボラボラ島へ行くには、タヒチ・ファアア国際空港またはモーレア島からの国内線(所要時間50分)か、フアヒネ島またはライアテア島からの国内線(所要時間20分)を利用します。島の宿泊施設は多岐にわたり、さまざまな価格帯のホテル、リゾート複合施設、水上バンガロー、ラグジュアリーな貸別荘、タヒチアン・ゲストハウスなどがそろっています。どこに泊まろうと、楽園にいることに変わりはありません。 ボラボラ島は、水上も水中も楽しめるすばらしい場所です。4WDドライブツアー、ハイキング、魚釣り、パラセーリング、シュノーケリング、ダイビングなど、ボラボラ島をさまざまな角度から見て、この島が世界一美しいといわれる理由を探ってみましょう。すべて見尽くしたと思っても、カクテルを飲んでリラックスし、きらめく夕日を眺め、もう一度考えてみてください! ロマンチックな楽園、ボラボラ島 ボラボラ島は恋人たちの楽園といわれ、パリと同様、新婚旅行先にぴったりです。旅行者を迎え入れるのは、威風堂々としたとオテマヌ山です。ターコイズと青のグラデーションが何層にも重なる澄み切ったラグーンの中央に、悠然とそびえ立っています。サンゴ礁に囲まれたラグーンには、モトゥと呼ばれるのどかな小島が点在しています。モツには、柔らかく真っ白な砂浜からオテマヌ山を望む、水上バンガローがあります。 さらにロマンチックなロケーションをお望みであれば、ボラボラ島から北へわずか20kmに位置するツパイ島がおすすめです。ツパイ島はハート形の環礁として知られています。この島には住民がおらず観光施設もないため、1日のみの滞在になります。それでも、ロマンチックな日になることは間違いありません!島へはカタマラン(双胴船)またはヘリコプターで移動できます。 ボラボラ島のタトゥー、アート、ダンス タヒチの島々を訪れる人たちは、タヒチの言語とポリネシアの生活様式が、タトゥーやダンスといった活気に満ちた豊かな文化を軸に形成されていることにすぐに気が付くでしょう。この2つのアートは、島民の先祖の歴史を視覚的に表現したものです。訪れた人の多くが滞在中にダンスの基本ステップを習い、さらに、幻想的かつ神秘的なこの楽園を訪れたことを永遠に記念するものとして、タトゥーを入れる人もいます。 タトゥーという言葉はタヒチ語の「タタウ(tatau)」に由来しています。タトゥーにはそれぞれ意味があり、タトゥーを入れた人にとって意義のある個人的な体験や、先祖伝来の物語を表しています。タトゥーはタヒチ文化の重要な要素として受け継がれてきました。それは、タヒチの島々の伝統舞踊であるオリ('ori)のリズミカルな音楽を刻む、トエレ(to'ere)、ファアテテ(fa'atete)、パフ(pahu)といった打楽器とウクレレも同様です。ボラボラ島では、毎年7月に開催されるヘイバ祭りで、この活気ある文化を堪能することができます。 ティアレの花と水上バンガロー ボラボラ島はフランス領ポリネシアにある118の島々のうちの一つで、その美しさと活気ある豊かな文化で知られています。島に住む人たちは、香り高いティアレ・タヒチの花輪、温かい笑顔、音楽と伝統的な踊りで旅行者を迎えてくれます。ボラボラ島は、憧れの楽園です。 ボラボラ島といえば水上バンガローです。この南国情緒あふれる宿泊施設は1967年に誕生し、現在では世界中に広まっています。ロマンチックなバケーションにぴったりで、ラグーンに直行できるプライベートテラスがあり、朝食前のひと泳ぎを朝早くから一緒に楽しめます。夕暮れ時はカクテルを片手にテラスでゆっくりと過ごしながら、オテマヌ山に沈む輝く夕日を眺めましょう。さらに、床の一角がガラス面になっている水上バンガローもあり、そこからの熱帯魚の眺めは圧巻です。 ボラボラ島の聖なる力、マナ ボラボラ島に滞在中に、不思議な感覚に陥ることがあっても驚かないでください。これはマナといって、ポリネシアの信仰の中心にある聖なる力です。タトゥーと同様、英語なったタヒチ語です。マナの概念を理解するのは簡単ではありませんが、すべての生きとし生けるものを過去と結びつける内なる力のことで、タヒチアンと文化的アイデンティティをつなぐ、肉体的、精神的、感情的な力です。 マナの力を感じるには、ボラボラ島を訪れたときに伝統文化にしっかりと浸ることです。踊りや歌を習い、考古遺跡を訪れ、地元の人たちと交流し、陸上でも海でも自然との一体感を感じましょう。

タハア島のバニラ園の見学

ソシエテ諸島のタハア島は、ボラボラ島の南東にあり、ライアテア島と同じラグーンにあります。平和で本物の島には楽園の香りが漂っています。バニラの甘い芳香は島に訪れる道すがら感じることができます。 タハア島のバニラは受賞歴があり、非常に高品質のバニラの1つとして国際的な評価も高く、世界中の厨房でトップのシェフやパティシエが使用しています。この植物の学名はバニラ・タヒテンシスといい、2つの異なるバニラの交雑種です。メキシコではメリポナ蜂が花の受粉をしていますが、この種の蜂はタヒチの島々には生息していないため、花の受粉を人間の手で行っています。「バニラの結婚(marrying the vanilla)」として知られる、この骨の折れる繊細な作業には早さも求められます。バニラの花は朝に開いたら、1日で閉じて枯れてしまうためです。その後、受粉した花がバニラビーンズ(さや)になるまでに9ヶ月かかります。それを天日で乾かし、硬化して発酵させるのにさらに3~4ヶ月かかります。すると、種がこげ茶色になり、キッチンで使えるようになります。 バニラ園の見学 タハア島は「バニラの島」として知られていますが、その理由を理解するのに長い時間はかかりません。タハア島への訪問は、このエキゾチックなスパイスについて詳しく学び、非常に魅力的な価格(おそらく自国での価格の25%以下)で購入できる良い機会です。さや全体または内側の種のみを、鶏肉料理、ソース、魚料理、デザート、そしてもちろん、アイスクリームやミルクシェイクに使用してみましょう。バニラ・タヒテンシスの種は長くこげ茶色で、わずかに皺があり、輝きがあります。香りは極上です! Interior of a vanilla plantation in Taha'a ©Tahiti Tourisme Pollination of a Taha'a vanilla orchid ©Tahiti Tourisme Meeting with a Taha'a vanilla grower © Tahiti Tourisme タハア島を訪れたら、島を1周してみましょう。バニラ園はたくさんあるので、ためらわずにどれかに入ってみましょう。見学は温かく迎えてくれます。ガイド付きのツアーでは、このつる植物がいかにして世界で最もエキゾチックなスパイスの1つを生み出すのか、詳しい説明を受けることができます。多くのバニラ園には、バニラや関連商品を特に自国で購入する場合と比べて信じられないほどお手頃な価格で購入できる、小さな売店があります。 タハア島を楽しむ タハア島は素敵な驚きに満ち溢れています。バニラ園以外にも、美しい白砂のビーチ、のどかなモトゥ、極上のサンゴ礁、2つのラム蒸留所があります。 Taha'a and Raiatea from the sky © Grégoire Le Bacon - Tahiti Nui Helicopters また、タハア島には真珠養殖場もいくつかあります。そのうちの1ヶ所を訪ねて、有名なタヒチ産黒真珠の養殖について学びましょう。島の見どころを訪問した後は、カヤックをレンタルして、タハア島の素晴らしいラグーンを散策したり、ボートツアーに参加して美しいモトゥを訪れて、ビーチでピクニックランチを楽しんだりしましょう。

マウピティ島のモトゥ・ティアパア

タヒチの島々を訪れるなら、マウピティ島に行かない手はありません。ソシエテ諸島に位置し、ボラボラ島の隣にあるこの島は、有名な隣の島にも引けを取らない輝きを放っています。モトゥ・ティアパアをはじめとする美しい場所がたくさんあるこの楽園のような島は、心配事をすべて忘れ去り、リラックスできるところです。 モトゥ・ティアパアはマウピティ島の南側のパスにあり、モトゥ・ピタへの向かいにあります。楽園の美しい小さな一画でリラックスして過ごす一日は、まさに至福の一日です。バイエア村へのボートツアーに参加しましょう。途中で、ホツの崖や標高381mのテウラファアティウ山を眺めることができます。環礁には他にも3つのモトゥがあります。東がモトゥ・トゥアナイ、西がモトゥ・アウリア、北がモトゥ・パエアオです。マウピティ島は、その静けさと美しく白い砂浜で有名です。この島には大きなホテルはなく、いつも温かくフレンドリーに旅人を迎える家族経営のタヒチアン・ゲストハウスがあるだけです。 平和でのどかなモトゥ・ティアパア モトゥはサンゴ礁の小さな島を表すタヒチの言葉で、ティアパアはタヒチの島々の中でも最も美しいモトゥの1つとされています。トロピカルな植物、カラフルで巨大な貝やウニなどのさまざまな種類の海の生き物たちに囲まれた本物の楽園の島です。シュノーケリングに行くと、好奇心旺盛なマンタ1~2匹とほぼ確実に遭遇します。 モトゥには数件のタヒチアン・ゲストハウスがあり、朝食と夕食が付きます。ゲストハウスのホストが、旅行者がマウピティ島ですべての見どころを回って、体験やアクティビティを楽しめるように助けてくれます。地元の人々はとてもフレンドリーに旅行者を歓迎します。彼らは自分の島が旅先として選ばれたことに誇りを感じています。 White sand beach©_Michael Runkel Motu in Maupiti ©_Michael Runkel A dream destination, Maupiti©_Michael Runkel マウピティ島を散策する モトゥ・ティアパアで1日を過ごした後は、さまざまな見どころのあるマウピティ島を訪れましょう。テウラファアティウ山からラグーンを見下ろす景色は素晴らしく、遠くにボラボラ島も見ることができます。 Visit the island of Maupiti ©_Frédéric Cristol また、マウピティ島にはマラエが数箇所とその他の遺跡もあります。この島はわずか11km²の広さのため、自転車や徒歩で簡単に回ることができます。カヌーやカヤックで1周することもできます。モトゥ・ティアパアからほど近いところにテレイアビーチがあります。透明なターコイズの海での水泳やシュノーケリングに最高の場所です。諸島の北部では、スキューバダイビングでマンタと泳ぐことができます。

モーレア島でラム酒やスピリッツ、フルーツジュースを楽しもう

日光浴に飽きてしまったら、クック湾にあるロツイ山へ出かけましょう。山の麓にフルーツジュース工場があり、訪れる人たちを歓迎してくれます。また、この工場はラム酒の蒸留所でもあります。 タヒチの島々を訪れたら、モーレア島にあるロツイ・フルーツジュース工場へ足を運んでみてください。 地元産のおいしいパイナップル「Queen Tahiti」が、おいしいフルーツジュースや世界で唯一の格別なスパークリングワイン「Brut d'Ananas」に変わっていく工程を見学することができます。工場では厳選されたパイナップルをカットし、圧搾してボトルに詰めていきます。製造がピークを迎える午前中に工場を訪れるのがおすすめです。フルーツジュースやワイン、ラム酒などを試飲することができ、その後にパイナップル畑を散策すれば頭もスッキリ!午後からひと泳ぎして美しいサンセットで一日を締めくくれば、あとはステイ先に戻るだけです。 ラム酒蒸留所「マヌテア」へ行こう マヌテアのラム酒はフランス領ポリネシアで高く評価されています。モーレア島では、サトウキビ栽培は主にオプノフの渓谷で行われています。栽培の歴史は古く、在来種の「O'Tahiti」は世界中で栽培されています。タヒチの島々で蒸留されるラム酒は本格派のトラディショナル。ホワイトラム、ダークラム、バニラ風味のラムもあります。品質の良いラム酒として高い評価を受けています。飲んで確かめよう! Enjoy a rum-based cocktail © Manutea Tahiti Rum bottle © Manutea Tahiti Various Manutea Rum © Manutea Tahiti タヒチの島々でのサトウキビ栽培やラム酒の製造工程について詳しく知りたいなら、クック湾にあるマヌテア蒸留所へ行ってみましょう。すべての製造工程を見学できるだけでなく、数種のラム酒のほか、蒸留所で造られているフルーツジュースやほかのスピリッツなども試飲できます。タヒチ産のラム酒は、ユニークでエキゾチックな一本としてコレクションに加えることができます。ぜひお持ち帰りになって自宅でもお楽しみください。 地元産フルーツを心ゆくまで食べ尽くそう タヒチの島々に来たなら、地元のフルーツを味わわないのはもったいないです。これまで見たこともないようなフルーツもあるかもしれませんが、モーレア島の店や市場で気軽におすすめを聞いてみてください。 Garnished table © David Kirkland パイナップルが最初にフランス領ポリネシアに持ち込まれたのはイギリスの探検隊によってです。タヒチ語でパイナップルを パイナポ(painapo)と呼ぶのはこのためです。よく見かけるフルーツの一つにマルケサス諸島のタポロ・ノ・マツイタ(taporo no matuita)があります。これはライムのことで、タヒチではレモンのように魚介料理に添えたり、カクテルにも使います。タヒチ語ではウル('uru)と呼ばれるパンノキは、加熱処理をして食べます。タヒチの郷土料理には欠かせません。タヒチの島々を訪れたら、おいしいトロピカルフルーツをたくさん試してみてください。

マルケサス諸島の祭りでマナに浸る

日常から離れた神秘的なこの島々でマルケサスの文化を肌で感じ、本当のマナを体験してください。マルケサス諸島で開催される芸術祭の三日間は、忘れることのできないユニークな体験となるでしょう。 最初のマルケサス諸島芸術祭は、フランス領ポリネシアのマルケサス文化を推進するために、1986年に開催されました。当初は4年に一度、ヌクヒバ島、ヒバオア島、ウアポウ島の3つの島が順番にホストを務めて開催していましたが、現在は2年ごとに行われるイベントとなっています。その他の有人島、ウアフカ島、タフアタ島及びファツヒバ島も祭りに参加します。マルケサス諸島のアーティストだけでなく、ポリネシアン・トライアングル中からのアーティストが参加し、その数は1,600人に及びます。前回ホストだった島からアウトリガーカヌーで実行委員が到着して、祭りが始まります。このイベントは、生き生きとしたマルケサス諸島の文化のあらゆる側面と、絶海の孤島の島民たちにとってのその文化の重要性を知る機会です。 マルケサス文化を知る わくわくする光景と、マルケサスの太鼓「パフ」のリズムが鳴り響く三日間。バードダンスと鳥のように飛ぶダンサーのコスチュームを楽しんでください。地元の職人が桑の樹皮から作られたタパの布に伝統的な模様を描くのをご覧ください。アースオーブンで調理したパンノキのペースト「カアク(kaaku)」をお楽しみください。ウアポウ島のフラワーストーンで掘られた素晴らしいティキや、その場にいるほとんどの人がボディに入れているタトゥーに驚くことでしょう。これらは皆マルケサス諸島のスピリットの一部であり、それがマナなのです! Tahuata tattooed warrior © Tahiti Tourisme Marquesas Bird Dance © Tahiti Tourisme Musicians with their pahu from Nuku Hiva© Grégoire Le Bacon この祭りはマルケサス語で「Matavaa o te Fenua Enata」と呼ばれていて、フランス領ポリネシア内外で有名な文化的イベントです。この祭りに参加する機会があれば、一生忘れられない思い出となるでしょう。共通の先祖を祭るために、ポリネシアン・トライアングル中からアーティストが集まります。伝統的な音楽と舞踊が、ポリネシア文化の真の融合に彩りと活気を与えます。祭りの最後には、祭りを象徴するバトン「totoko pioo」が次回祭りが開催される島へと渡されます。 考古学的財宝の宝庫、マルケサス諸島 マルケサス諸島はタヒチの北東に位置しており、起伏に富んだスペクタクルな美しさを持った島々です。「人間の大地」として知られるマルケサス諸島には、タトゥー、タパのペインティング、ティキの彫刻、かつてマルケサスの戦士が踊っていたハカの踊りなどが象徴する、生き生きとした先祖伝来の文化があります。 Mountainous landscape with a sunset at Nuku Hiva © Grégoire Le Bacon 芸術祭の期間に来ることができなくても、この神秘的な神話の島々で様々なアクティビティを見つけることができます。ヒバオア島でポール・ゴーギャンとジャック・ブレルの足跡をたどってみてください。この二人の国際的にも名高いアーティストは、終生離れないと決めたマルケサス諸島からたくさんのインスピレーションを得ました。

マルケサス諸島の名物料理を堪能しよう

マルケサス諸島では大いに食事が進みます。野生豚、野生ヤギ、パンノキ、マ二オク、タロイモ、ポワソン・クリュ(マルケサス風の刺身)など。タヒチの島々に滞在中は、郷土料理をぜひ試してみましょう。とてもおいしいです。「食事をお楽しみください」は、マルケサス諸島の言葉で「カイカイ・メイタイ(Kaikai meitai)」と言います。 フランス領ポリネシアへの旅は、異文化に浸る旅です。料理も文化の一部です。マルケサス諸島には独自の名物料理があります。ヌクヒバ島、ウアポウ島、ウアヒバ島には複数のレストランがあり、固有の郷土料理を提供しています。料理人は喜んでレシピを説明してくれます。ぜひ試してみることをすすめます。例えば、パイナップル、バニラ、ココナツミルクなどの異国風の地元食材と、フランス料理の素晴らしさを融合した料理は、あなたの味覚を喜ばせる最高のご馳走です。さあ、席についてナプキンを取り、「カイカイ・メイタイ(食事をお楽しみください)」。 マルケサス料理 マルケサス諸島には多種多様な料理がありますが、人気の高い二つの料理をご紹介します。一つ目は「イカ・ミト」です。少し変わったやり方で調理した刺身です。魚を角切りにし、ニンニクを加えた塩水におよそ1時間浸します。塩水を流し出し、魚の上にココナツミルクを振りかけます。 二つ目の料理は、パンノキの実「ウル」をベースにした「カアアク」です。まず炭火でウルを焼きます。ほどよく皮が焦げたら、皮をむき、種を取り出します。 Firing an uru for kaaku © Vincent LYKY Ma'a Tahiti with raw fish and yams © Tahiti Tourisme Preparing crushed kaaku with a penu in an umete © Alikaphoto ここから少し難しくなります。温かいウルを木製のボウルに入れます。少し水を加えて、均質なペーストになるまで、すりこ木で叩きます。新鮮なココナツミルクを添えて提供します。 ポリネシアの伝統的な土のかまど「アヒマア」は、マルケサス語で「フム・カイカイ」と呼ばれています。かまどは土中に埋まった穴であり、高熱で赤くなるまで炭火で加熱した大きな火山石が部分的に詰め込まれています。食材をバナナの葉で包み、火山石の上に置いて、かまどに蓋をします。野生豚、仔牛、根菜は、完全に火が通るまで数時間蒸らします。ジューシーでとても風味があります。 郷土料理を味わえる場所 レストラン、フードトラック(移動式屋台)、軽食堂、水辺のピクニック。タヒチの島々で食事を楽しむ場所は沢山あります。世界中の料理から影響を受けた多様な料理は、あなたの味覚を大いに満足させます。 Fruit tasting with a Nuku Hiva resident © Grégoire Le Bacon 大急ぎでランチを取りたいときは、フードトラックに行って郷土料理を食べるといいでしょう。例えば、プーレ・ファファ(チキンとほうれん草とココナツミルクのセット)などはいかがでしょうか。のんびりランチを取りたいときは、モトゥの水辺でくつろいでピクニックするといいでしょう。ヌクヒバ島に滞在中に、少し変わったものを試したいときは、ポリネシア料理店に行って、ココナツミルクで調理した伝統的なヤギ料理を注文するといいでしょう。。

パペーテを堪能する

パペーテは「水桶」を意味する言葉です。タヒチの島々でバケーションを過ごす際には必ず訪れるべき場所の1つです。ショッピング、グルメ、新旧入り混じった文化体験など、パペーテでの1日が忘れられない思い出になることは間違いありません。 パペーテでできること ノートルダム大聖堂は歴史あるスタート地点 タヒチのすべての距離はノートルダム大聖堂(キロメートルゼロ地点)から測定されます。1875年に建立され、鐘楼を下げた象徴的なモニュメント、荘厳なステンドグラス窓、明るい黄色の外壁が訪問者を迎えます。 Papeete's cathedral © Pierre-François Grosjean パオファイプロテスタント教会で文化に触れる 日曜日の朝に、パオファイのプロテスタント教会に行ってみましょう。プロテスタント教徒たちの美しい帽子と伝統的な装いを見ることができます。賛美歌の合唱は純粋に素晴らしく、感動で心が高鳴ります。 Vahine au temple protestant de Papeete ©Overpeek Studio L'intérieur du temple protestant de Papeete ©Overpeek Studio Le temple protestant de Paofai à Papeete ©Overpeek Studio パオファイ公園と海辺の散歩道 讃美歌を聞き終えたら、パオファイの公園まで海沿いをゆっくり散歩しましょう。ラグーンを上から眺める絶景を堪能できます。 Papeete waterfront ©Grégoire Le Bacon トアタ広場と7月のヘイバ・イ・タヒチ 中心地に戻る途中にトアタ広場を通ります。ここは毎年7月に行われるヘイバ・イ・タヒチという伝統のお祭りの開催地です。伝統的な音楽とダンスの素晴らしいパフォーマンスが披露される、フランス領ポリネシアで最も重要で人気のある文化フェスティバルです。 Heiva i Tahiti, danseur de 'ori Tahiti (danse traditionnelle) ©Dimitri…

タヒチの島々のフードトラック

フランス領ポリネシアでは、フードトラック(屋台)のことを 「ルロット」と呼びます。美味しい食事とスピーディなサービス、価格もとても手ごろであることから地元の人々に親しまれています。 「ルロット」はもともと、現場で働く労働者たちのための移動式レストランでした。今ではまさに名物となり、タヒチの島々の至るところで見かけることができます。幹線道路の付近に出店していることが多く、フレンドリーな雰囲気で、軽食から3品のフルコースまで何でもそろっています。ポリネシアンの夕食は早いため、ルロッテは通常午後5時頃から営業を開始します。プナアウイアのバイポーポー広場、タアプナ広場、ボラボラ島のバイタペの波止場付近には、フードトラックの常設エリアがあります。ポワソン・クリュ(マグロのマリネ)、炒麺(チャオメン)、ステーキのフライドポテト添え、ピザ、クレープ、ハンバーガーなど、食べたいものが必ず見つかります。地元の人たちにおすすめを気軽に聞いてみましょう。 バイポーポーのルロット街 ジャンルの異なる4つのフードトラックが立ち並ぶ、海岸付近の広場。ここが、バイポーポーの屋台街です。フレンドリーでローカルな雰囲気が漂い、価格もとても良心的です。各ルロットはここで出店するための競争を勝ち抜いてきているため、質もサービスも確かです。さらに、モーレア島とタアプナの砂洲を望む、タヒチ島でも随一の風景を眺めながら食事を楽しむことができます。 2019年にオープンしたバイポーポーのルロット街は、プナアウイアの地元の人やほかの地域から訪れた人たちの間でとても人気となっています。4つのフードトラックから、自分の好みに合った一品が必ず見つかります。席に着いてゆっくりとモーレア島の眺めを堪能しましょう。近くに係留所があるため、午後はラグーンでパドリングを楽しみ、夕食はルロット街で食べるというのもいいでしょう。木々を取り囲むように設置されたテーブルがいくつもの小さなライトで照らされ、レストランの心地良い素朴な雰囲気を楽しめます。子どもが遊べるエリアが近くにあるため、家族連れでの夕方のお出かけにもぴったりです。 フードトラックを選んでください!