遠く離れたマルケサス諸島は、タヒチの島々でも最も希少な動物や植物が生息しています。多くの固有種が生息するマルケサス諸島は、動植物のワンダーランドです。

「人間の大地」として知られるマルケサス諸島は、フランス領ポリネシアの北東、タヒチ島から約1400km離れた場所に位置します。緑豊かな火山島が集まり、無人島もあります。荒涼とした岩がちな山々、険しい崖、緑の茂る渓谷、川や滝は、美しい湾や輝く砂浜と対照的で、フランス領ポリネシアの他の島々の風景に引けを取りません。マルケサス諸島は、自然のままの楽園と言われており、島固有の動植物が数多く生息しています。この固有の生物多様性を見ることができる自然のスポットがたくさんあります。ヌクヒバ島、ヒバオア島、ウアポウ島、ウアフカ島、ファツヒバ島を訪れたら、環境を尊重して、目にする植物や動物に手を出さないように気をつけましょう。これらの島々の手つかずの自然美は、ジャック・ブレルとポール・ゴーギャンという世界的に有名な二人の芸術家の創作意欲を刺激しました。この場所を訪れた二人は故郷には戻ることはなく、その亡骸はヒバオア島の墓地に埋葬されています。

動植物の希少種

マルケサス諸島では、世界の他の場所では見ることのできない動物や植物に出会えます。pua enana(プア・エナナ)はマルケサス諸島固有の木で、kaupe(カウペ)という果実がなります。この木を見たいなら、島民にお願いすれば見せてくれるでしょう。他にもマルケサス諸島にしかない木に、ヤシの木の一種であるPelagodoxa henryana(ペラゴドクサ・ヘンリーアナ)があります。ウアフカ島のパプアケイカア樹木園で見ることができ、この樹木園には150種類、5,000本以上の柑橘類の樹木が集められています。

ウアフカ島は、丘や谷を歩き回る野生の馬の群れで知られています。ヌクヒバ島、ヒバオア島、ウアフカ島の岩の斜面には、野生のヤギがたくさんいます。島民たちの狩猟の餌食になる野生のブタやイノシシが道を横切るかもしれません。ウアフカ島の pīhiti(ピヒティ)やヌクヒバ島の‘upe(ウペ)、無人のタフアタ島のpahi(パヒ)など、マルケサス諸島には固有の鳥がいます。すべて絶滅の危機にある鳥なので、手を出さずにそっとしておきましょう。

マルケサス諸島のアクティビティ

マルケサス諸島で動植物の希少種を探すなら、楽しめるうえに環境にやさしい乗馬がいいでしょう。鞍にまたがって1日中島巡りをするなら、山の尾根や丘、谷、川は絶好の場所です。乗馬といえば、マルケサスの人たちは、鞍を使わずダイレクトに馬の背に乗るのが好きなようです!

マルケサス諸島の特にヌクヒバ島とヒバオア島は、スキューバダイビングに最適な場所でもあります。マンタ、マグロ、イルカ、サメと一緒に透明な海の中を泳ぐことができます。他にも島を堪能する手段として、登山ができる立派なハイキングコースがたくさんあります。文字通り、見渡す限りの太平洋を望むパノラマビューを楽しめます!

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