パペーテ街路の野外ギャラリーカメラをもってパペーテの別の側面である建物に注目してみよう。街中の多くの壁にグラフィティが描かれています。地元当局に承認され、今では芸術作品です。

2014~2018年に、ポリネシア人実業家サラ・ルーピニア女史は、地元当局の支援を受けて、パペーテでオノウ・ストリートアート・フェスティバルを開催しました。厳選された建物の外壁を装飾するために、世界的に有名なアーティストや地元アーティストがこの国際フェスティバルに集結しました。完成した壁画はたちまち地元住民に称賛され、首都パペーテに現代的な色調を添えました。パペーテの壁画にご案内します。

フェリー埠頭と市場

海に面したフェリー埠頭からスタートしましょう。1階の外壁に驚くべき三次元画が見えます。楽しげなロボットの群像を描いたレオン・キールの作品。見る位置を変えるとロボットも動いているように見えます。とくに子供たちに人気のある芸術作品です。

フェリー埠頭からパペーテ市場に向かいましょう。3人の地元アーティストがこの素晴らしい作品を4色で描きました。アバス、ジョプス、HTJの3人は、タヒチ島では有名なストリートアーティストです。ティキの顔を描いたこの作品は、ティキやサメ、ヴァヒネ(タヒチ語で女性)など、彼らにとって大切なポリネシアのシンボルを含んでいます。

ラムネ大学の赤いパレオのヴァヒネ

パペーテの壁画の中で最も有名で最も愛されているのは、間違いなくこの作品です。赤と白のパレオに身を包んだ若いヴァヒネの寝姿を描いたこの作品は、地元アーティストのHTJの助けを借りて、セスというアーティストが描きました。近くから観察するとディテールに驚かされます。このヴァヒネを描いた郵便切手が、ファレラタの郵便局から発行されています。

ブラジル人エドアルド・クブラは、作品中の顔の表現にひし形模様を用いました。ラムネ大学の壁に描かれた2人のヴァヒネには、その刺すような眼差しで催眠術をかけられそうです。驚くほど美しい芸術作品です。

ヴィルスの肖像と青い仮面のヴァヒネ

パペーテは、世界最高峰のストリートアーティストであるアレクサンドル・ファルトスとアリアス・ヴィルスの芸術作品を展示することを誇りとしています。ラムネ大学の別の壁に白黒で描かれた若い女性の素晴らしいイメージを表現するために、アーティストはジャックハンマーを使いました。

ドクター・カッショー通りをシャルル=ド=ゴール通り方向に下りて行って右側を見ると、青い仮面をつけた謎めいたヴァヒネが見えます。彼女は両手に、タヒチの島々で見つけた一羽の小鳥を持っています。この作品はアイルランド人アーティストのフィンダックによって描かれたものです。作品中で使われている明るい青は、太平洋の色を映し出しています。

花飾りのヴァヒネとパオファイ

アーティストのヴィニーが描いた花飾りをしたヴァヒネは、見ると嬉しい気分になります。シャルル=ド=ゴール通りのはずれにある壁に描かれたこの絵は、盛りだくさんの花々で髪を飾った美しいヴァヒネのイメージです。私たちの大好きな作品の一つです。教会地区の壁には、同じアーティストが描いた別の花飾りのヴァヒネがあります。

バイマ・ショッピングセンターの壁には立派な鳥が描かれています。この鳥を書いたスペイン人アーティストのオクダは、ポール・ゴーギャンに敬意を表して『果物を持つ女』を色鮮やかに脚色しました。

もっと楽しもう

おすすめの壁画めぐりはこれで終わりますが、時間の余裕があれば、見るべきものは他にもたくさんあります。事実、さらに30点ほどの芸術作品がパペーテの壁に描かれています。ライアテア島に行く機会があれば、ウツロアでオノウ・ストリートアート・フェスティバルが開催された際にストリート・アーティスト達によって描かれた、秀逸な作品を鑑賞できるでしょう。

ストリートアートは、タヒチの島々に生き続ける芸術文化の表現の一つです。それは私たちの伝統であり、マナの一部なのです。

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