タヒチの島々では、環境を尊重する持続可能な観光(サステナブル・ツーリズム)を推進しています。タヒチ島の北にある手つかずの楽園、ツアモツ諸島もその取り組みに参加しており、その独自の環境を守り持続可能な観光形態を発展させるべく活動しています。

ツアモツ諸島には、観光の影響で容易に危機にさらされる可能性のあるすばらしい固有の生態系があります。この自然の遺産を守るために数多くの取り組みが考案、実践されています。遠く離れたツアモツ諸島は、フランス領ポリネシアで最もポリネシアらしさが残り、最も知られていないことが魅力の1つです。美しいターコイズの海はマンタ、ウミガメ、熱帯魚の群れ、サメなど多様な海洋生物たちの棲み処となっており、実際にツアモツ諸島はサメの聖地で、フランス領ポリネシアは世界で最もサメの多い場所です。観光客はプロのガイドと一緒に、しっかりと安全面に配慮したうえで、このすばらしい生き物たちと一緒に泳ぐという特権が得られます。ランギロア島の Tore Tore(トレトレ)やMokarran(モカッラン)などさまざまな地元の団体が、この絶滅危惧種たちの保護と保全に取り組んでいます。地元の観光業者と密接に協力することで、サメの観察がサメに配慮したシステム化された条件下で行われています。

ツアモツ諸島のエコツーリズム

タヒチの島々では、フランス領ポリネシアの豊かさを地元の人々や訪れる観光客に知ってもらうための取り組みを進めています。たとえば、ツアモツ諸島のアヘ島にあるカモコ・パールは無類の品質の真珠を作ることで、アヘ島の持続可能な発展に貢献しています。観光客は養殖場を見学して美しい真珠をつくる秘訣を学び、見学の最後にはリーズナブルな価格でパールを購入できます。

ファカラバ島は、フランス領ポリネシア屈指の美しさを誇る島です。2016年に、他の6つの環礁(アラティカ島、カウエヒ島、ニアウ島、ララカ島、タイアロ島、トアウ島)と併せて、ユネスコの生物圏保護区に指定されました。ラグーンは、世界でも希少な海洋生物の生息地となっており、透明な海でダイビングやシュノーケリングをするとウミガメ、マンタ、トビエイなど、さまざまな海の生物に出会えるチャンスがあります。ファカラバ島を訪れるということは、驚くほど多様な生物が生息するツアモツ諸島の中心地を旅することなのです。

ツアモツ諸島の環境保護への取り組み

タヒチの島々の固有の環境を守るためにできる取り組みは、たくさんあります。ツアモツ諸島では、水が非常に貴重な資源であることから、地元のコミュニティは水の保全を改善しようと積極的に対策を行っています。この島々で命を繋げていくためには不可欠な取り組みです。

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