タヒチの島々にはマナが満ちています。マナとは、すべての生けるものに通じるとても重要な力で、ポリネシア文化のリズム、伝統、環境、自然の中で体験できます。このマナの力によって、人と自然の永遠の繋がりが生まれているのです。その繋がりは守り保たれ、活性化されなければなりません。タヒチの島々は唯一無二の存在であると同時にもろくもあります。そのコミュニティと生態系を守らなければなりません。タヒチの島々で楽しい時間を過ごせるように、責任ある観光の在り方を考えてみましょう。
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客として訪れ、タヒチの島々の大使として去ること
‘Ia ora na e maeva(イアオラナ・エ・マエバ)、こんにちは、そしてようこそ! タヒチの島々を訪れ、また戻ってきてくれることは大歓迎です。ただし、タヒチの国、タヒチの土地を尊重していただくことが、タヒチの人々すべての願いです。
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認証されたタヒチのスペシャリストに頼むこと
タヒチの知識を完璧に把握しているタヒチ専門の旅行代理店であれば、オーダーメイドの旅行プランを提供できるため、タヒチの島々ならではの経験を持続可能なかたちで味わうことができます。
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時間をかけること
タヒチの島々は、レジャーを楽しめる旅先です。時間をかけてタヒチの文化に浸り、島民のことを知り、タヒチの島々特有の魅力を発見してください。
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オフシーズン(11~4月)に訪れること
タヒチの島々は、年間を通じて心地よい熱帯気候に恵まれています。オフシーズンに訪れることで、割引価格になったり、選択肢やできることも増え、多くのメリットが得られます。よりタヒチらしさを感じられるだけでなく、観光客が少ない時期であれば観光が島々へ与えるの影響も減らすことができます。
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観光客が少ない場所へ行ってみること
フランス領ポリネシアの5つの諸島に13の主要な観光地がありますが、フランス領ポリネシア全体では118の島々があります。あまり知られていない島を訪れることで、その島の経済の活性化に繋がります。
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サステナブルな旅にすること
タヒチの島々へ行くには、長時間、飛行機に乗るのが一般的です。各航空会社は、カーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)を減らせるようなフライトを乗客に提供しています。タヒチへ到着したら、できる限りグループで移動し、電気自動車やハイブリッド車をレンタルしましょう。
サステナブル・ツーリズムに取り組んでいる宿泊施設やアクティビティを選びましょう。サービスを提供する施設のなかには、すでにサステナブルなアプローチにこだわっているところもあります。 EarthCheck、Espace Bleu、Clef Verte、Green Marine Europeなど、環境を考慮したさまざまな組織があります。それらを利用して、宿泊施設やアクティビティを選びましょう。
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A Fa’atura Te Natura(ア・ファアチュラ・テ・ナチュラ)であること(タヒチ語で「自然に敬意を払う」)
- フランス領ポリネシアは固有の生物が多く、多様性に満ちています。私たちはそれらを守らなければなりません。そのために、次のポイントを覚えておきましょう。
・環境にやさしい「リーフセーフ」(サンゴへの有害物質を含まない)の日焼け止めを使う。 オキシベンゾンやオクチノキサートを含む日焼け止めを使用しないようにしましょう。
・野生の動物に餌付けをしない。
・フランス領ポリネシアの防疫規制に従う。詳細はこちらをご確認ください。
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タヒチの天然資源を守ること
タヒチの天然資源は非常に貴重です。水や電力の使用量は最小限に抑えるようにしましょう(可能な範囲でタオルを再利用する、使わないときは照明やエアコンを消すなど)。
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地元の製品を買うこと
地元の製品を購入することで、島の経済やコミュニティの発展に繋がります。多くの農家、漁師、職人が、この収入で生計を立てています。
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ローカル文化に浸ること
観光客がタヒチの人々や文化に興味を持ち敬意を示すことで、島民たちに受け継がれる歓迎の精神がさらに温かなものになるでしょう。
時間をかけて、タヒチの島々の文化や島々に流れるマナという特別なパワーについて知ってください。マナは、人と自然を結ぶ力であり、タヒチの島々に宿る魂でもあります。
聖なるものを意味するtapu(タプ)(タブーの語源)とされている場所もあるので、そういう場所では敬意を払いましょう。事前にその場所に行ってもいいか、確認してください。
よく耳にするタヒチ語に、‘Ia ora na(イア・オラ・ナ)=こんにちは、Māuruuru(マーウルウル)=ありがとう、という言葉があります。タヒチの人たちが、いつも笑顔であいさつしてくれるでしょう。
環境に配慮したタヒチとその島々
緑豊かな景観、ターコイズブルーの海、豊かな文化を持つフランス領ポリネシアは、多くの旅行者にとって憧れの地である。しかし、これらの島々の自然の美しさを守るためには、環境に配慮した方法で訪れることが不可欠です。ここでは、環境に優しいアプローチを採用しながら、タヒチと彼女の島々を発見できる3日間の滞在の旅程をご紹介します。