壮大なハティへウ湾は、島の中心部にあるタイオハエ村とは反対側に位置しているため、車で向かう必要があります。苦難の過去を持つ魅惑的な遺跡で、トフアやペトログリフ(岩面彫刻)、ティキなど、さまざまな考古遺産に出会えます。

タヒチの島々には、歴史的・文化的な名所が数えきれないほどあります。ほぼすべての島に、フランス領ポリネシアでかつて花開いた古代文明の痕跡が残されています。最も重要な遺跡が、マルケサス諸島のヌクヒバ島にあります。注目のスポット、ハティへウ渓谷をまわるツアーに参加しましょう。ハティへウ渓谷は、ハーマン・メルヴィルの小説『タイピー』の舞台となったタイピバイ渓谷に隣接しています。ハティへウにはフランス領ポリネシアを象徴する火山石でできた像「ティキ」がいくつもあり、ペトログリフ(岩面彫刻)やパエパエ(石壇)、その他の考古遺産も残されています。ハティへウ湾には圧巻の白砂ビーチがあり、いくつかの考古遺産はそのすぐそばに残されています。また、ハティへウ村ではさまざまなアクティビティを体験することができ、周辺にはとても美しい田園風景が広がっています。

ハティへウの文化と歴史

ハティへウ渓谷は島の北西部にあります。苦難の過去を持つ神秘的な場所で、多くの考古遺産が点在しています。静かなハティへウ村から数キロメートル離れたところにあるのが、巨大なベンガルボダイジュが鎮座するカムイヘイ遺跡です。マルケサス諸島で最も重要な遺跡で、パエパエ(石壇)、ティキ、メアエ(祭祀場)、岩に刻まれた無数のペトログリフ(岩面彫刻)が残されています。まさに野外博物館といえるこの遺跡を見てまわるには、一日がかりになるでしょう。

ハティへウ渓谷にあるもう一つの重要遺跡は、古代の部族長にちなんで名付けられたヒコクア遺跡です。大きな長方形のトフア(石の広場)があり、かつてここであらゆる祭祀が営まれました。広場の周囲には、観覧席として使われたパエパエ(石壇)、ティキ像が数体、のちの時代に作られたキリスト教徒の墓がいくつかあります。高さ数百メートルの印象的な玄武岩の峰がそびえ立ち、まるでこの不思議と神秘に満ちた渓谷を見守っているかのようです。地元の村の人によるガイドサービスを利用することもでき、昔の住民たちの日々の生活や、文明の痕跡の意味について解説してくれます。

ヌクヒバ島にあるその他の遺跡

ヌクヒバ島には、中心集落のタイオハエ村にある壮大なノートルダム大聖堂など、ほかにも多くの考古学的・歴史的な遺跡があります。また、タイオハエ村では散策も楽しめます。店頭に並ぶ地元の美術品や工芸品を鑑賞したり、驚くほど美しいタイオハエ湾に広がる景色を堪能できます。

ヌクヒバ島はハイキングをする人にとって絶好の旅先です。アナホ湾とバイポ滝の各ハイキングコースはとてもすばらしく、アアカパ渓谷のコースは崖や峰があり難易度は高めです。ヌクヒバ島の北部には、高さ400mのテ・ヘウ山の頂上にある聖母マリア像を目指すコースがあります。この像は、フランス人のカトリック宣教師であったミシェル・ブラン修道士によって建てられました。

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