タヒチの島々のフードトラック
フランス領ポリネシアでは、フードトラック(屋台)のことを 「ルロット」と呼びます。美味しい食事とスピーディなサービス、価格もとても手ごろであることから地元の人々に親しまれています。 「ルロット」はもともと、現場で働く労働者たちのための移動式レストランでした。今ではまさに名物となり、タヒチの島々の至るところで見かけることができます。幹線道路の付近に出店していることが多く、フレンドリーな雰囲気で、軽食から3品のフルコースまで何でもそろっています。ポリネシアンの夕食は早いため、ルロッテは通常午後5時頃から営業を開始します。プナアウイアのバイポーポー広場、タアプナ広場、ボラボラ島のバイタペの波止場付近には、フードトラックの常設エリアがあります。ポワソン・クリュ(マグロのマリネ)、炒麺(チャオメン)、ステーキのフライドポテト添え、ピザ、クレープ、ハンバーガーなど、食べたいものが必ず見つかります。地元の人たちにおすすめを気軽に聞いてみましょう。 バイポーポーのルロット街 ジャンルの異なる4つのフードトラックが立ち並ぶ、海岸付近の広場。ここが、バイポーポーの屋台街です。フレンドリーでローカルな雰囲気が漂い、価格もとても良心的です。各ルロットはここで出店するための競争を勝ち抜いてきているため、質もサービスも確かです。さらに、モーレア島とタアプナの砂洲を望む、タヒチ島でも随一の風景を眺めながら食事を楽しむことができます。 2019年にオープンしたバイポーポーのルロット街は、プナアウイアの地元の人やほかの地域から訪れた人たちの間でとても人気となっています。4つのフードトラックから、自分の好みに合った一品が必ず見つかります。席に着いてゆっくりとモーレア島の眺めを堪能しましょう。近くに係留所があるため、午後はラグーンでパドリングを楽しみ、夕食はルロット街で食べるというのもいいでしょう。木々を取り囲むように設置されたテーブルがいくつもの小さなライトで照らされ、レストランの心地良い素朴な雰囲気を楽しめます。子どもが遊べるエリアが近くにあるため、家族連れでの夕方のお出かけにもぴったりです。 フードトラックを選んでください!
パペーテのグラフィティアートめぐり
パペーテ街路の野外ギャラリーカメラをもって、パペーテの別の側面である建物に注目してみよう。街中の多くの壁にグラフィティが描かれています。地元当局に承認され、今では芸術作品です。 2014~2018年に、ポリネシア人実業家サラ・ルーピニア女史は、地元当局の支援を受けて、パペーテでオノウ・ストリートアート・フェスティバルを開催しました。厳選された建物の外壁を装飾するために、世界的に有名なアーティストや地元アーティストがこの国際フェスティバルに集結しました。完成した壁画はたちまち地元住民に称賛され、首都パペーテに現代的な色調を添えました。パペーテの壁画にご案内します。 フェリー埠頭と市場 海に面したフェリー埠頭からスタートしましょう。1階の外壁に驚くべき三次元画が見えます。楽しげなロボットの群像を描いたレオン・キールの作品。見る位置を変えるとロボットも動いているように見えます。とくに子供たちに人気のある芸術作品です。 フェリー埠頭からパペーテ市場に向かいましょう。3人の地元アーティストがこの素晴らしい作品を4色で描きました。アバス、ジョプス、HTJの3人は、タヒチ島では有名なストリートアーティストです。ティキの顔を描いたこの作品は、ティキやサメ、ヴァヒネ(タヒチ語で女性)など、彼らにとって大切なポリネシアのシンボルを含んでいます。 ラムネ大学の赤いパレオのヴァヒネ パペーテの壁画の中で最も有名で最も愛されているのは、間違いなくこの作品です。赤と白のパレオに身を包んだ若いヴァヒネの寝姿を描いたこの作品は、地元アーティストのHTJの助けを借りて、セスというアーティストが描きました。近くから観察するとディテールに驚かされます。このヴァヒネを描いた郵便切手が、ファレラタの郵便局から発行されています。 ブラジル人エドアルド・クブラは、作品中の顔の表現にひし形模様を用いました。ラムネ大学の壁に描かれた2人のヴァヒネには、その刺すような眼差しで催眠術をかけられそうです。驚くほど美しい芸術作品です。 ヴィルスの肖像と青い仮面のヴァヒネ パペーテは、世界最高峰のストリートアーティストであるアレクサンドル・ファルトスとアリアス・ヴィルスの芸術作品を展示することを誇りとしています。ラムネ大学の別の壁に白黒で描かれた若い女性の素晴らしいイメージを表現するために、アーティストはジャックハンマーを使いました。 ドクター・カッショー通りをシャルル=ド=ゴール通り方向に下りて行って右側を見ると、青い仮面をつけた謎めいたヴァヒネが見えます。彼女は両手に、タヒチの島々で見つけた一羽の小鳥を持っています。この作品はアイルランド人アーティストのフィンダックによって描かれたものです。作品中で使われている明るい青は、太平洋の色を映し出しています。 花飾りのヴァヒネとパオファイ アーティストのヴィニーが描いた花飾りをしたヴァヒネは、見ると嬉しい気分になります。シャルル=ド=ゴール通りのはずれにある壁に描かれたこの絵は、盛りだくさんの花々で髪を飾った美しいヴァヒネのイメージです。私たちの大好きな作品の一つです。教会地区の壁には、同じアーティストが描いた別の花飾りのヴァヒネがあります。 バイマ・ショッピングセンターの壁には立派な鳥が描かれています。この鳥を書いたスペイン人アーティストのオクダは、ポール・ゴーギャンに敬意を表して『果物を持つ女』を色鮮やかに脚色しました。 もっと楽しもう おすすめの壁画めぐりはこれで終わりますが、時間の余裕があれば、見るべきものは他にもたくさんあります。事実、さらに30点ほどの芸術作品がパペーテの壁に描かれています。ライアテア島に行く機会があれば、ウツロアでオノウ・ストリートアート・フェスティバルが開催された際にストリート・アーティスト達によって描かれた、秀逸な作品を鑑賞できるでしょう。 ストリートアートは、タヒチの島々に生き続ける芸術文化の表現の一つです。それは私たちの伝統であり、マナの一部なのです。
タヒチの半島を探検しよう
この半島は、サーフィンが好きな人はもちろん、自然を愛する人やタヒチならではの体験をしたい人にもぴったりの場所です。タヒチアンにはタヒチ・イチと呼ばれており、火山活動によって形成されました。山が多く手つかずの大自然が広がっています。フランス領ポリネシアを訪れたら、タヒチ島のユニークで特別な半島を探検してみましょう。 タヒチ島は、タラバオと呼ばれる地峡によって繋がる二つの島からなります。大きな島はタヒチ・ヌイ、小さな島がタヒチ・イチです。ガイドブックでは、タヒチ・イチはフェヌア・へレ・ヒア・テ・アツア(神々に愛された地)、またはフェヌアアイへレ(茂みの地)と紹介されることもあり、特に、パペーテの喧騒を離れた静かな場所として知られています。半島には手つかずの大自然が広がり、すばらしいダイビングスポットもあります。ホエールウォッチングやサーフィンを楽しむこともできます。 サーフィン、ビーチ、壮大な景色 タヒチ・イチ半島には、伝説の波で世界的に知られるチョーポーがあります。まずはプーヌイとバイラオに立ち寄り、タヒチ・イチの野性的で神秘的な雰囲気を味わいましょう。その後はPK0(半島で使用される距離を測るための始点)へ。ボートに乗って、間近に迫る「ジョーズ(超巨大な波)」を堪能します。世界で最もヘビーなグーフィーブレイクが炸裂する、サーファーでも上級者の中の上級者にのみ適したポイントで、毎年国際的なサーフィン大会が開催されています。 タヒチ・イチ半島の魅力はチョーポーだけではありません。タラバオ高原では、思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックな景色に出会えます。青々とした草原に牛が群がり、まるでノルマンディーのような雰囲気が漂います。続いて向かうタウティラの黒砂ビーチも圧巻です。その後は西海岸の白砂ビーチへ行くのもいいでしょう。 ダイビング、洞窟、自然を体験できるアクティビティ タヒチ・イチ半島のもう一つの魅力は海の中にあります。ダイビング好きにはたまらない水中洞窟、沈没船、複数のパスやドロップオフなどがあり、海の生き物たちの多様性に驚くでしょう。ダイビングスキルを向上させるには最適な場所です。 タヒチ・イチはウォーターアクティビティを楽しむには絶好の場所。パドルボード、カヤック、水上バイク、セーリング、ウインドサーフィンなど、どんなスポーツをやるにしても最高の条件がそろっています。7月から9月にかけては、交尾と出産のためにタヒチ・イチ周辺の温暖な海水を求めて、南極からザトウクジラがやってきます。波間で跳ねたり潜ったりするイルカの群れは、一年を通していつでも見ることができます。 ハイキングとオプショナルツアー 半島には散策ハイキングコースがいくつもあります。黒い崖の麓を歩いてテ・パリを目指すコースに挑戦しましょう。ハイキングでは必ず地元ガイドを付けることをおすすめします。安全を確保できるだけではなく、この神秘的な場所にまつわる物語や伝説を交えながら散策を盛り上げてくれます。タヒチ・イチは、ポリネシアの人々と祖先をつなぐ聖なる力「マナ」の地でもあるため、鳥肌が立ち、背筋がゾクゾクとするような力を感じることができるでしょう。 The wild fenua 'aihere ©Ra'i Mao タヒチ・イチを訪れたあとは、ほかの島にも足を運んでみましょう。ボラボラ島と並んで有名なモーレア島は、タヒチ島のすぐ近くに位置しています。雄大な山々、深い入り江、圧巻のラグーンなど、美しい景色を楽しめることは間違いありません。 遠足を選ぶ もっとアクティビティ
テティアロア島のバードアイランドへ行こう
多くの宝に恵まれているフランス領ポリネシア。オプショナルツアーは、滞在中にその宝である小さな楽園を訪れるチャンスです。なかでも最も貴重な宝の一つが、マーロン・ブランドが所有したプライベートアイランド、テティアロア島の環礁です。まさにタヒチの島々の中の宝石といえるでしょう。 いかりを上げ、目指すはテティアロア島。タヒチ島からわずか50kmに位置するこの島には、鳥類の保護区域である小島のモトゥ・タフナがあります。褐色のカツオドリ、純白のアジサシ、真っ赤な尾のネッタイチョウが、ほかの鳥たちに混じってこの南国の楽園に彩りを添えています。 陸地が見えた! パペーテの波止場からカタマラン(双胴船)に乗り、朝早くに出発します。外洋へと繋がるパス(水路)を抜けたら朝食が出され、いよいよ冒険の始まりです。テティアロア島までは2時間30分のセーリングの旅。道中には大西洋の絶景が広がり、イルカたちや魚の群れに出会えるかもしれません。時期が合えば、クジラを見ることもできます。 Birdwatching in Tetiaroa © Lei Tao Birds in Tetiaroa © Tahiti Tourisme Birds in the sky © Tahiti Tourisme テティアロア島には外洋からラグーンに入るためのパスはありません。そのため、カタマラン・ディンギーに乗り込み、波に乗ってサンゴ礁を渡ります。無事にモトゥ(小島)に着いたら、波際に寄ったまま鳥たちからは距離をおいてください。モトゥを歩いて横断することは禁止されています。いずれにしろ、暑い中、浅瀬に足をつけて柔らかな砂を感じながら歩くのはとても気持ちのいいものです。テティアロア島で心ゆくまで写真を撮ったあとは、遊泳とシュノーケリングを楽しみましょう。海に棲む生き物たちも、空の鳥たちと同様、貴重で多様性にあふれています。 確認されているのは15種 テティアロア島には陸鳥と海鳥の両方が生息していて、その中には渡り鳥もいます。手つかずの自然が守られているこのテティアロア島では、滞在中に15種の鳥を観賞することができます。時折、鳥たちが群れになって色鮮やかに空を舞う瞬間があるため、カメラをすぐそばに置いておくことをお忘れなく。世界中のどこを探しても、この小さな楽園よりも美しい場所を見つけることは難しいでしょう。ラグーンで泳いだり、シュノーケリングをしたり、ランチで魚の串焼き料理を楽しんだりと、この環礁を鳥たちと一日中分かち合えることに、きっと大きな喜びを感じるはず。 Discover the bird island of Tetiaroa © Tahiti Fly Shoot タヒチの島々はそれぞれに特徴があり、島の歴史や旅行者が興味を持つポイントも異なります。有名なタヒチ島やボラボラ島、モーレア島、ランギロア島だけが楽園ではありません。テティアロア島はマーロン・ブランドが1966年に購入したプライベートアイランドで、現在は高級ホテル「ザ・ブランド」がオープンしています。テティアロア島へはボートでしか行くことができず、事前予約が必要です。生涯忘れられない一日を過ごしてみませんか。
スーパーヨット
タヒチの島々は南太平洋におけるスーパーヨットの拠点となっています。118の島と環礁が点在し、ヨーロッパと同じ面積の海を抱くフランス領ポリネシアは、豪華なスーパーヨットでのクルージングを楽しむのに最適な旅行先です。 フランス領ポリネシア政府が、海の保護を優先事項とするようになってから10年以上になります。タヒチの島々は2006年に海洋哺乳類の聖地として認定され、同年にサメが保護種となりました。ファカラバ島はツアモツ諸島の他の6つの環礁(タイアロ島、トアウ島、アラティカ島、カウエヒ島、ニアウ島、ララカ島)と併せて、2009年にユネスコの生物圏保護区に指定されました。タヒチの島々を巡る最も贅沢な手段がスーパーヨットです。島から島へと渡りながら、ラグーンですばらしい海の世界を探検したり、たくさんの山が連なる島内の遺跡を見学して楽しみます。そして、イカリを下ろして次の寄港地へ向かう準備をするのです。5つ星ホテルに泊まりながら、アイランドホッピングをしているような気分になれます。 忘れられないクルーズ体験 豪華なスーパーヨットで、サンゴ礁のパスを抜けてタヒチの島々のラグーンへ直行することができます。ポリネシアの島民たちはフレンドリーで、笑顔でみなさんを歓迎してくれます。暖かく透明な海でシュノーケリングやダイビングをしたり、おいしい郷土料理を味わったり、ホテルのスパで伝統的なタヒチアンマッサージを体験したり、人のいないモトゥの柔らかな白砂ビーチでピクニックしたり。エネルギーがあり余っているなら、ツアロ・マオヒのスポーツの祭典の期間に伝統的なポリネシアンスポーツにチャレンジしてみては? View of a luxury yacht© Grégoire Le Bacon Yachting ©_Gregoire Le Bacon Yacht salon © Grégoire Le Bacon タヒチの島々でのスーパーヨットクルーズでは、5つ星級の贅沢な空間で発見と探検を満喫できます。地元のチャーター会社にオススメを聞いてみましょう。訪れるべき美しいスポットを提案してくれたり、クルーズの計画作りをサポートしてくれたりします。フランス領ポリネシアの天候や気象条件は、ヨット、カタマラン(双胴船)、スーパーヨットで航海するのに最適です。領海内で船を操縦する船長は、きちんと資格を持ち、経験豊富なプロの人たちです。ヨーロッパに匹敵する総面積の中にある5つの諸島と118の点在するタヒチの島々は、クルージングに最高の旅行先です。 さまざまなプラン 船長がプランニングをサポートをしてくれ、フランス領ポリネシアで最も美しい見どころへ連れて行ってくれます。どの寄港地も、それぞれ違ったパラダイスアイランドです。滞在中は、島内や美しいラグーンを散策することができ、 A yacht in the port of Papeete © Frédérique Legrand それぞれの島の観光協会が、さまざまなアクティビティを提供しています。ヨットの上にいながら、タヒチの島々の行きたい場所へどこへでも自由に行くことができるのです。ソシエテ、ツアモツ、マルケサス、ガンビエ、オーストラルの5つの諸島を巡りながら、島民とふれあい、ポリネシアならではの体験を堪能しましょう。また、いろいろな島を訪れていると、海の中の最高の仲間たちにも出会えます。遊ぶのが好きなイルカを見ると純真な気持ちになるはずです。
タヒチの島々にあるジップライン
高い場所が好きな人やスリルを求めている人は、タヒチ島やモーレア島にあるアスレチックパークへ行くと満足感が得られるでしょう。 タヒチの島々には、森の上空から見下ろせるスリルとアドベンチャーを融合したアクティビティがあります。モーレア島とタヒチ島のアスレチックパークは、ファミリーで1日中楽しめます。しばしビーチから離れて、鳥が木のてっぺんで生活する理由を考えてみましょう。その眺めは最高です! モーレア島の空中を行く モーレア島のティキパークで、しっかりとハーネスを締めたうえで体を上空に持ち上げられる体験ができます。アスレチックパークには、ジップライン、ターザンロープ、滑り台、ロープはしごなど、アドレナリンがあふれ出すアクティビティが待っています。木の上に登ったら、下を見ないようにしましょう。気をつけて!モーレア島のオプホヌ湾や山々を望める絶景は壮観です。 Interior of the island of Moorea © Tahiti Tourisme Mountain peak in Tahiti © Tahiti Tourisme Try accrobranche © Myles McGuinness レインボーパークでもタヒチ島を空から見下ろすことができますよ。レインボーパークは、ピラエにあるベルヴェデーレ展望台までの道中にあり、ビーチ以外で1日を過ごすのに最適なスポットです。ジップラインで吊るされて、ポリネシアのターザンのように木から木へ。プラットフォームで立ち止まれば太平洋の絶景が見渡せます。地上へ戻ったら、動物園を訪れたり、ミニゴルフのラウンドプレーを楽しみましょう。 あらゆる世代が楽しめる1日に タヒチ島とモーレア島のアスレチックパークは、家族みんなの思い出に残る楽しい1日を過ごすことができます。きちんと安全に配慮されたうえで、タヒチの島々の美しい景色を違った角度から眺められるチャンスです。しばしビーチから離れて、より充実したバケーションにしましょう。 Interior of Tahiti © Grégoire Le Bacon LionAiles タヒチの島々にある2つのアスレチックパーク、レインボーパークとティキパークは、家族みんなで楽しめるオススメのスポットです。安全面にしっかり配慮したうえで、年代別に対応したジップラインコースを用意しています。また、サステナビリティや未来の環境のために、森の重要性の理解を深める機会を子どもたちに提供しています。
ポリネシア風フルーツサラダの作り方
タヒチの島々では、スイカ、パイナップル、マンゴー、パパイヤ、パッションフルーツ、ライチ、バナナ、スターフルーツ、アビウ、ランブータンなど、実にさまざまなフルーツを楽しむことができます。道端の屋台や市場で、フルーツが売られていたら、初めて見るようなものもぜひ試してみてください。自分で選んだフルーツを使うか、またはご紹介するレシピを参考にフルーツを選び、美味しいフルーツサラダを作ってみましょう。タマアマイタイ!(召し上がれ!) フレッシュなフルーツサラダは、昼夜を問わず楽しめる、軽くて食べ応えのある料理です。紹介するレシピでは、バナナ、マンゴー、パイナップル、パパイヤを使用しますが、スイカやサワーソップを加えるとさらにさっぱりと仕上がります。アボカド、フレッシュミント、バジルで、色味と風味を付け、ライムの果汁と少量のラム酒でアクセントを付けます。タヒチ島で新鮮なフルーツを購入するなら、品揃えの良いパペーテ市場がおすすめ。もちろん、フルーツサラダの材料は好みに合わせて変えたり、手元にあるものを使ったりしてもかまいません。ですが、このレシピは本当に美味しくおすすめですので、ぜひ試してみてください。すべての材料が揃ったら、洗って、必要なものは皮をむき、すべて小さな角切りにします。フレッシュミントとバジル、バニラ・ビーンズ、ラム酒を加えると、より一層美味しく仕上がるでしょう。 フレッシュなフルーツサラダのレシピ 6人分調理時間:15分難易度:とても簡単 材料: バナナ 4-5本マンゴー 大2個パイナップル 1個熟したパパイヤ 1個スイカ 1/4個アボカド 1個ミントの葉 数枚タヒチ産バニラ・ビーンズ 1個ライム(できればマルケサス諸島産) 1個タヒチ産ラム酒 3cl 作り方の説明です。 1. バナナは皮をむいてスライスし、マンゴー、パイナップル、パパイヤ、アボカドは皮をむいて角切りにする。すべてを大きなサラダボウルに入れる。2. バナナが黒くなるのを防ぐため、ライム小1個分の果汁を絞る。3. バニラを薄くスライスする。4. ラム酒を加える。5. ミントの葉を刻む。6. すべてをやさしく手で混ぜる。7. お好みでココナツミルクを少量加える。8. 冷蔵保存し、冷やして食べる。 このレシピは、フランス領ポリネシアの自然界がいかに豊かで恵まれているかを物語っています。118の島々で採れるフルーツは驚くほど種類があり、初めて見るようなフルーツを試すことで、旅の楽しみも広がりそうです。バケーション中のグルメ体験を通じて、活気に満ちたタヒチの島々の文化に触れてみましょう。 その他のタヒチ料理のレシピ タヒチ料理には、フレッシュフルーツサラダ以外にも美味しい料理がたくさんあります。例えば、ポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココ、プーレ・オ・シトロン(レモンチキン)、プアアロティ(ローストポーク)、ファラオアハアリ(ココナッツブレッド)など。フランス領ポリネシアでのバケーションは、絵はがきのように壮大な砂浜、ターコイズブルーのラグーン、緑豊かな山々に出会えるチャンスですが、多様で美味しい郷土料理を味わうことで、さらに豊かな体験となるでしょう。タヒチの島々のレストランでは、伝統的なタヒチ料理はもちろん、ピザやハンバーガー、フライドポテト付きのステーキ、チャウミン、グルメなフランス料理をはじめとする世界各国の料理を提供しており、誰しもが食事を楽しめるようになっています。タマアマイタイ!(召し上がれ!) モトゥ(小島)でのピクニック、ビーチでのサンセットディナー、島民たちとの屋台ディナー、伝統的なかまどで焼いた野豚のローストなど、フランス領ポリネシアでは、他にもたくさんの食体験をお楽しみいただけます。タヒチの島々では、フランス料理、中華料理、ベトナム料理、日本料理、イタリア料理、アメリカ料理などの世界各地の料理をお楽しみいただくことができ、よりエキゾチックな旅を満喫していただけます。随分と体重が増える旅となりそうな予感です!
ルルツ島のテレ・ア・アティ
ルルツ島はオーストラル諸島に属し、タヒチ島からは600km以上離れています。この小さな楽園は、毎年1月に開催されるテレ・ア・アティなど、島特有のユニークな伝統で知られています。大人から子どもまで全島民が一堂に会し、大行列をなして島内を行進する、特別な時間を分かち合うお祭り行事です。 ルルツ島にはモエライ、アベラ、ハウティの3つの村があります。テレ・ア・アティはそれぞれの村で順番に開催されます。年の初めにルルツ島を訪れるなら、島内を大行進するこのお祭りにぜひ参加してみてください。ルルツ島は、ボラボラ島やモーレア島など、タヒチの島々にあるにぎやかな観光地からは遠く離れており、心からやすらげる場所だといえます。美しいラグーン、壮観なビーチ、インパクトのある不思議な洞窟、印象的な切り立つ崖、見事な田園風景、徒歩や乗馬で行くすばらしいハイキングコースなど、ルルツ島にはたくさんの魅力があります。6月から11月にかけては、ザトウクジラの群れという特別な訪問者が島にやってきます。出産と子育てのためにフランス領ポリネシアの温暖な海を訪れるクジラたち。ルルツ島は、そんなクジラを目の当たりにできるすばらしい場所です。崖の上からクジラを見ることもできます!ルルツ島にホテルはありませんが、家族経営のタヒチアン・ゲストハウスが充実しています。ゲストハウスのオーナーが、テレ・ア・アティなど島独自の伝統について詳しく教えてくれるでしょう。 ポリネシアの伝統、テレ・ア・アティ ルルツ島は、お祭り好きな島。fête du Me(フェット・デュ・ム)、チウライ、テレ・マタヒチ、テレ・ア・アティなどの伝統祭りは、人々を団結させ、精神的なつながりと一体感を強くします。テレ・マタヒチは、島民たちがお互いの家を訪問しあって新年を祝う行事です。テレ・ア・アティでは、華やかな大行列が島を行進します。全島民が、車や自転車、馬に乗って行列に参加します。行列は要所要所で何度か立ち止まり、伝統的な伝説や物語を伝えます。その後は再び歌い始め、そこにウクレレが加わって、また陽気に進んでいきます。 The people of Rurutu adorn themselves with fragrant flower wreaths © Evaina Teainore During the Tere A'ati, the procession stops at several points © Evaina Teinaore The locals decorate their cars with foliage and flowers © Evaina Teinaore 行列は、年長者が島の歴史や伝説を若い世代に語り継ぐための場でもあります。しかし何より大切なのは、テレ・ア・アティは盛大な宴だということです!車はきれいにして飾り付けられ、参加者たちは花冠をつけてドレスアップ。全島民が集まって島の美しさを一緒にお祝いします。最終的に行列は、主催する村の広場で幕を閉じます。広場ではごちそうが振る舞われ、伝統的な音楽や舞踊が披露されます。幸運にも1月にルルツ島を訪れるなら、この楽しいお祭りにきっと招待されることでしょう! ルルツ島の文化と観光アクティビティ 石の重量挙げ大会、音楽や踊りのショー、伝統工芸品。これらは極めて豊かな文化遺産を持つルルツ島のほんの一部にすぎません。この伝統的でユニークな楽園をさまざまな側面から深掘りしてみましょう。 Stone-lifting during a Tere A'ati © Evaina Teinaore…
伝統的なスポーツ
ポリネシアの伝統的なスポーツには、大きな石の重量挙げ、槍投げ、フルーツ運びレース、ココナツの木登り、ヴァアレースなどがあります。簡単そうに見えて、意外と難しいものが多いですが、ぜひトライしてみてください! タヒチ語でツアロ・マオヒと呼ばれるポリネシアの伝統的なスポーツがあります。このスポーツは、タヒチの島々に古くから伝わる文化の一部で、滞在中に体験することができます。さまざまな競技がありますので、ぜひチャレンジしてみてください。ただし、見た目ほど簡単ではないので心してかかりましょう。大きな石の重量挙げはその名のとおり、重さ160kg近い石を地面から肩の上に持ち上げる競技で、槍投げでは、地上約10メートルの高さにあるポールのココナツを狙い、フルーツ運びでは、最大50kgのフルーツを肩に担いで、1km以上の距離を走ります。このような伝統スポーツの競技大会であるヘイバ・ツアロ・マオヒ・スポーツ・フェスティバルが、毎年7月にタヒチ島で開催されています。 タヒチで今も行われているスポーツ タヒチの島々で栄えるマオヒ文化において、伝統的なスポーツは人気があります。毎年開催されるヘイバの伝統的なスポーツの祭典には、5つの諸島から700人以上のポリネシア人が参加します。ツアモツ諸島のアナア島では、若者はみな槍投げを習います。高さ10メートルのポールの頂上にあるココナツを狙うこの競技では、優れた技術と、ココナツを的確に狙う運動神経が必要とされます。大きな石の重量挙げの優勝者は、オーストラル諸島のルルツ島出身であることが多く、中には160kg近い石を数秒で肩に担ぎ上げる強者もいます。 Lancer de Javelot à Tahiti Et Ses Îles © Tahiti Tourisme Porteur de pierre © Teriitua Maoni Porteur de fruit © Teriitua Maoni ツアロ・マオヒ・スポーツ・フェスティバルでは、ココナツの木登りやココナツの皮むき、フルーツ運びレース、伝統的なレスリング、アウトリガー・カヌー・セーリング・レースなどの競技も行なわれます。ココナツの木登りは意外と難しく、ココナツの皮むきは非常に体力を消耗します。ぜひトライしてみてください!バケーション中には、これらのスポーツにたくさんチャレンジしてみましょう。特に7月に行われるツアロ・マオヒ・フェスティバルに参加すれば、ますますその機会は広がります。地元の人たちは、あなたが挑戦するのを見て喜び、良い成績を収めればさらに喜んでくれることでしょう! その他のポリネシアの伝統 オーストラル諸島のルルツ島では、新年を祝うポリネシアのユニークな祭典「テレアアティ」を島全体で祝い、徒歩、自転車、馬の行列が、島内のすべての家を訪れて回ります。他の多くの島々にも、独自の伝統や習慣、歌や踊りが存在しています。これらはすべてポリネシア文化に欠かせないものであり、タヒチの島々でのバケーションを忘れがたい本物の体験にしてくれることでしょう。 Ahima'a © Ra'i Mao