タヒチの島々でホエールウォッチング

自然の生息地でクジラを観察できる場所は世界でも数少ないが、タヒチ島はそのひとつだ。この雄大な生き物を間近で目撃する機会に恵まれた人たちは、純粋な驚きに満ちた魔法のような、ほとんど非現実的な瞬間だったと語る。 タヒチの島々でクジラを観察するのは、忘れられない体験だ。生まれたばかりの子クジラでさえ、すでに体重が1トン前後もあり、間近で見ると畏敬の念を抱く。体重40トン以上、体長50フィートもあるザトウクジラのメスの成クジラの近くにいるスリルを想像してみてほしい。 毎年7月から11月にかけて、ザトウクジラの群れが交尾と子育てのためにタヒチ諸島の温暖で保護された海域を回遊する。フランス領ポリネシアは、国連によって排他的経済水域と海洋保護区に指定されており、捕鯨は固く禁じられている。また、トロール漁の禁止など、環境への取り組みがWWFから評価されている。 クジラを守ろう'A pāruru tō mau parāoa 規制、保護活動、そしてポリネシアの伝説まで……以下のビデオで、クジラとポリネシア人の日常生活における役割についてもっと知ってください。 https://youtu.be/h49QR8u0Od4?si=rjt2kjnCSqRHYLBb フランス領ポリネシア環境局公認のホエールウォッチングガイド、パテア・アレクサンドルは、ザトウクジラを観察する際に守るべきルールを挙げている。 https://youtu.be/B2b170HGN4s?si=eMoCfo2PZeu4f2xv オセアニアのシンディ・ジリエ副社長は、鯨類保護のためにオセアニアが行なってきたすべての活動を紹介し、それぞれのレベルで役割を果たすよう呼びかけた。 https://youtu.be/CVz3KCd93HM?si=kTrl7ol6DOgZ_XV_ 海洋生物学者のマイケル・プールは、1987年からフランス領ポリネシアのクジラ類を研究している。 https://youtu.be/rdamnJMnBgc?si=BCCjLOO6uM7wxKLY 古代のポリネシア人にとって、ザトウクジラがフランス領ポリネシアにやってくることは常に重要な意味を持っていた。 ザトウクジラの観察 時期が良ければ、フランス領ポリネシアでザトウクジラを観察するツアーを予約することができます。また、バンドウイルカやハシナガイルカ、ナガスクジラ(正確にはイルカ)など、さまざまな種類のイルカを観察できるツアーもあります。ホエールウォッチングは、フランス領ポリネシアでは厳しく規制されているアクティビティで、認定された専門家のみがツアーを企画することを許可されています。安全な距離を保ち、クジラに近づくことは禁止されています。この穏やかな巨獣と海を共有することは、それを目撃するチャンスを得た人すべてに強烈な印象を残す体験となる。 ホエールウォッチング © Grégory Lecoeur ポリネシアの海でクジラを見る © Grégory Lecoeur ジンベエザメとダイビング © Bernard Beaussier ホエールウォッチングは、モーレア島、タヒチ島、ボラボラ島で人気のあるアクティビティです。年間を通して楽しめるマリンアクティビティには、シュノーケリングがあります。マスクとシュノーケルをつけて、ラグーンの水面下に生息する生き生きとした生物を探検しましょう。無害なブラックチップシャーク、マダラトビエイ、エイ、ウミガメ、雄大なマンタに出会えるでしょう。オーストラル諸島は特にクジラの観察で有名で、ルルツ島では海岸からクジラを見つけることもできます。ルルトゥ島では、岸からクジラを見ることもできます。地元住民が、クジラを間近で見るための絶好のポイントに案内してくれます。 ホエールウォッチングの場所 フランス領ポリネシアでクジラを間近で観察するには、公認ガイドが引率する団体ツアーに参加するしかない。タヒチとモーレアでは、そのようなツアーが数多く用意されている。クジラが空中に噴き出す高い水しぶきのおかげで、遠くからでもクジラを見ることができる。 クジラと子クジラの眺め © Grégory Lecoeur クジラを見つけると、ボートはクジラを怖がらせないようにゆっくりと近づいていく。全員がマスク、シュノーケル、足ひれをつけ、ガイドの合図でそっと海に入り、クジラが近づくかどうかを判断するのを待つ。クジラの水中観察で最も感動的なことのひとつは、数キロにも及ぶクジラの心に響く歌を聴くことだ。絶滅の危機に瀕したこの雄大な生き物に敬意を払ってください。フランス領ポリネシアでは、クジラは海の守護神として崇められています。 ホエールウォッチングのルール フランス領ポリネシアでは、ザトウクジラのウォッチングと出航の条件は、これらの生き物の邪魔にならないよう、厳格な規則に従っている。これらの規則は、すべての鯨類の観察と接近に適用されます。保護されている海洋生物を撮影・撮影し、その画像を商業目的やマーケティング目的で使用する場合は、まずフランス領ポリネシアの環境局に撮影申請を提出する必要があります。 ホエールウォッチングのルール

ダイビングに最適な島々

タヒチの島々には、ラグーン、リーフ、パスなど、さまざまなダイビング・スポットがあります。あなたが経験豊富なダイバーであっても、まったくの初心者であっても、数えきれないほどの熱帯魚や色とりどりのサンゴ、そして暖かい透明の海に生息する多種多様な海洋生物に圧倒されることでしょう。

タヒチの島々でイルカと泳ごう

タヒチの島々でイルカと泳ぐ経験は、忘れがたいものとなるでしょう。さまざまな島でこのすばらしい生き物と一緒に泳いだり、ダイビングしたりできます。また、繁殖期にはクジラの観察もでき、エイやいろんな種類のサメも見ることができます。ガイドラインに従い、これらの貴重な野生動物に対して敬意をもって接しましょう。 フランス領ポリネシアではイルカは保護の対象となっており、このことは、イルカが人間からの危害に怯えることなく安心して暮らせることを意味します。私たち人間と同じように、イルカも肺で呼吸をして、集団の中でつながりを保つためにコミュニケーションを取り合っています。遊ぶことが大好きで、好奇心旺盛な生き物です。シュノーケリングやスキューバダイビングでイルカを観察するときは、音を立てたり、食べ物を与えたり、身振り手振りで近くに誘い出そうとしないでください。大抵は向こうから近寄ってきてくれます。なるべく平静を装ってはしゃいだりせず、イルカたちが周囲を泳ぎまわるのを眺めて楽しみましょう。 イルカは、ポリネシアの文化や芸術、民間伝承において深く崇拝され、タトゥーで描かれたり、知恵を象徴することが多いです。タヒチの島々の暮らしにおいて、人間とイルカの特別な関係はかけがえのないものであり、旅行者にも大きな魅力となっています。ツアモツ諸島とソシエテ諸島には、世界中の海に生息するイルカ全種のほぼ3分の1が集まっています。 イルカと泳げる最高の島 イルカと出会えるダイビングツアーやボートツアーはたくさんあり、自然のままの生息地で自由に暮らす、悠々とした美しいイルカを眺めることができます。フランス領ポリネシアでは、2002年に海洋生物を保護するための厳格な規制が導入されました。クジラに関してだけではなく、イルカやその他の海洋生物についても、観察するときの行為や距離に制限を課しています。これらの規制についてはツアーガイドが把握しています。イルカは一年中タヒチの島々周辺の海に生息していますが、イルカとの遭遇率は島によって違います。タヒチの島々でよく見られる種は、ハシナガイルカ、シワハイルカ、ゴンドウクジラ(実はイルカの一種)です。 Tiputa pass, Rangiroa ©_Michael Runkel Dolphins observation © Grégory Lecoeur Dolphin watching at Rangiroa © Hélène Havard タヒチの島々でイルカを観察するのに一番良い場所は、ツアモツ諸島のランギロア島です。世界で2番目に大きなサンゴの環礁で、巨大なラグーンには数えきれないほどの海洋生物が暮らしています。ティプタ・パスは、イルカと一緒にダイビングができるベストスポットの一つ。パスの中に潜ると、姿はまだ見えないけれど、イルカたちのギーギーとはしゃぐ鳴き声が聞こえてきます。すると突然、イルカたちが目の前に! しかし、触ろうとしてはいけません。あなたを見ながら周囲を泳ぎまわる姿を眺めて楽しみましょう。イルカとの神秘的な共有体験を味わえます。ランギロア島にはこうした体験ができるダイビングセンターがあるだけでなく、まったく水に潜ることなくイルカを見ることもできます。毎日ティプタ・パスにやって来て、泳いだり遊んだりしているイルカたちの楽しそうな姿を海岸から眺めることができます。 ドルフィンスイムツアー タヒチの島々でイルカと泳いだりダイビングしたりするときは、責任と配慮をもって行動しましょう。イルカに向かって泳いだり、追いかけたりしないでください。大抵の場合、そのうち向こうから近寄ってきてくれます。この愛くるしい生き物は、水族館のイルカショーで見る調教されたイルカとは異なることを心に留めておきましょう。平和と調和の中で危害を受けることなく暮らせていますが、野生の動物なのです。 Diving with a dolphin© Bernard Beaussier もちろん、水中カメラを持っている場合は好きなだけ写真を撮ってかまいません。 イルカと一緒に泳ぐときや、それ以外でもラグーンに入るときは、環境にやさしい日焼け止めクリームを使用してください。オキシベンゾンやオクチノキサートが含まれる日焼け止めは、サンゴ礁に有害な影響を与えるため使用してはいけません。

ツアモツ諸島:サンゴ礁とターコイズ色のラグーン

南太平洋の中心にあるツアモツ諸島は、まさに南国の楽園。ターコイズ色のラグーン、柔らかな白やピンクの砂浜、見事なサンゴ礁が広がる、絵はがきのように美しい南洋の諸島です。水中の景色は、水上から見る景色と同じくらい幻想的です。 「手つかずの南国の楽園」という言葉がこれほどぴったりな場所は、ツアモツ諸島以外にありません。さらにいえば、この荘厳な諸島にある約80のどの島や環礁にも当てはまる表現です。しかし、ツアモツ諸島の美しさは外観だけではないことは確かです。透き通った水の中に潜り込んだとき、その光景に誰もが息をのむでしょう。この水中景観を楽しむため、世界中からダイバーが集まります。 水中の楽園 フランス領ポリネシアは世界最大のサメの聖域で、その透き通った温暖な海には20種以上のサメが生息しています。ラグーンには、人間を襲わない小ぶりのカマストガリザメが暮らしています。無害とはいえ、カマストガリザメや堂々たる体躯のマンタと一緒に泳ぐのはとてもスリリングな体験です。ヨゴレザメやシュモクザメなどの大きめのサメは、魚がたくさんいるサンゴ礁の外側やパス(ラグーンと外洋の境界)に生息しています。これらの印象的なサメは残念ながら絶滅の危機に瀕しており、ランギロア島の Tore Tore(トレトレ)やMokarran(モカッラン)などの団体が保護と保全に取り組んでいます。 Divers_Fakarava©_Alexandre-Voyer Mao_Raira-of-FAKARAVA-©-Frederique-Legrand Friendly atmosphere in Rangiroa© Bernard Beaussier ツアモツ諸島の魅力は、サメと泳ぐことだけではありません。新しいグルメを体験したいなら、ぜひ「コロリ」を試してみてください。地元名物のホタテに似た貝です。新鮮な魚やライム果汁、ココナツミルクと一緒に調理されることが多く、トロピカルな味わいが口の中に広がります。ツアモツ諸島の人々の日常に浸るなら、タヒチアン・ゲストハウスに滞在することをおすすめします。諸島にあるほとんどの島では、このタイプ以外の宿泊施設はありません。家族経営のタヒチアン・ゲストハウスでは、温かく気さくな島の人たちの暮らしぶりを間近で体験できます。 ツアモツ諸島のおすすめアクティビティ 世界で最も大きく美しいラグーンのいくつかは、ツアモツ諸島にあります。特に、ランギロア島は世界で2番目に大きな環礁の島で、フランス領ポリネシア唯一のワイナリーがあり、ラグーンに浮かぶ小さな環礁のモトゥにブドウ園があるのは、世界で唯一このすばらしい島だけです!また、ランギロア島はタヒチアン・ブラックパールも有名で、島にある真珠養殖場で直接買うことができます。 A_nice-meeting-under-FAKARAVA's-surface-©-Frederique-Legrand ツアモツ諸島の主島の一つであるファカラバ島には、ユネスコ(の)生物圏保護区があります。驚異的な数と種類の海洋生物が、島やその周辺に生息しています。ツアモツ諸島を訪れたら、ティケハウ島も外せません。たくさんの見どころのなかでも、鮮やかなピンクの砂浜があるモトゥが魅力!このモトゥには、海鳥の巨大コロニーが形成されています。

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